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のぅは魚になっても泳げない

泳げない日々の記録

蒸しパン/悩み

ふらっと入ったスーパーで和菓子コーナーを見ていると老夫婦がやってきて、並べてあるサツマイモの蒸しパンを見ながら

「あら、おいもさんだ。いりますか?」

「いりません」

という会話をして去っていったのですが、多分わたしは今日、これを見るためにスーパーへ来たんだろうな。お互いに敬語で話す老夫婦、良すぎません?ちなみに蒸しパン、よくみたらサツマイモじゃなくて栗だったんだけど、それも含めて良すぎる。秋がきたね。

 

 

昨日散歩していたら、どこからかバーベキューの匂いが漂ってきて、文字通り夏の残り香を感じた。それでも最近は、やってきた秋より残っている夏に目がいくようになり、季節は着実に進んでいることを実感する。まだ逝かないでと夏に泣いても、早く来てよと冬に願っても、季節なんて同じ速さでしか歩けないんだから、それなら今いる季節を全身で感じるのがわたしにできる精一杯だと、日々散歩に勤しんでいる。

 

人間なので悩みは色々あるけど、最近の大きな悩みは本が読めなくなったこと。前までは普通に読めていたのに、不登校になってから読めなくなった。文字は読めるのだが内容が頭に入ってこなかったり、集中できなかったりして途中で読むのを放棄することが増えた。とても悲しく、残念で、でも嘆いてても読めるようになる訳ではなかったので、不登校になって自分も周りの環境も大きく変わったしそれに伴う変化のひとつだろうなと思って受け入れようとしてきたけど、面白そうな本や昔の自分なら目を輝かせながら読んだであろう本に出会っても全くときめかず読み進められなくて挫折する自分を見ていると遣る瀬無くなってしまう。また読めるようになりたくて図書館で本を借りたりしているけど、なかなか難しい…。それでも、今読んでいる本は少しずつだけど読めていて、これを読み切ることが出来たら何か変わるんじゃないかと淡い期待を抱いたりしている。変わればいいな。

 

「なんのために働きますか」という問いに「お金のため」と答えたら、「それもそうですが他にもありますよね」と返され、最終的に「やりがいのため」「社会の役に立つため」と答えさせられていた、小学校の道徳の時間を思い出しながら寝ます。おやすみ。